SUPER GT(スーパーGT)とは

SUPER GT

こんにちは、こんばんは、たかぼっちです!

突然ですが、SUPER GTって聞いたことがありますか?

GTとはGrand Touringの略で、市販車をカスタムして、レース仕様となったレーシングカーのことです!

つまり、レース仕様にカスタムした速い車がレースするのがSUPER GTです!

かなり雑になってしまったので、歴史やレースのルールなど、もっと深くSUPER GTについて解説していきます!

SUPER GTとは

さて、先ほど雑な説明をしてしまったので、ここからはしっかり書いていきます!


SUPER GTは、1994年に全日本GT選手権(JGTC)として始まり、2005年からは名称を『SUPER GT』に変更し、FIA公認の国際レースとしての地位を確立しました。

このレースはGrand Touring(Car)を意味するGT車、つまり市販車をベースに大幅に改造されたレーシングカーで競われ、日本国内のみならず、以前はマレーシアのセパンサーキットやタイのチャーンサーキットを含む国際舞台で行われていました。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で現在は国内6サーキットのみでの開催に限定されています。

レースは「GT500」と「GT300」の2クラスに分かれており、異なるクラスの車両が同時に競走することが特徴です!

外観は市販車が基となっていますが、内部は完全にレース専用設計です。2024年のシリーズは全8戦で予定されており、従来の300kmレースから一部変更が加えられ、新たに350kmレースと3時間レースが導入されます。レースの形式も変わり、300kmレースは特定のサーキットでのみ開催され、その他のレースではドライバー交代が必須となり、3人目のドライバー登録も可能です。

オートバックスがタイトルスポンサーとして1998年から名を連ね、このシリーズを日本を代表する四輪レースとして位置づけています。SUPER GTは、高い技術とスリリングなレース展開でファンに愛され続けており、国内外のモータースポーツの中でも特に注目されるシリーズです!

ルール

ここからはレースのルールを説明していきます!

細かいルール(レギュレーション)は、毎年変更されるので、ここではここを覚えておけば大丈夫!ってとこのみのせます!

クラス分け

GT500クラスとGT300クラスの2つのカテゴリーに分けられています。GT500は最高峰クラスで、より高性能な車両が使用されます。GT300は、GT500よりも低いパワースペックを持つ車両で競われ、多様なメーカーと車種が参加します。

見分け方は、写真の通りです!

ライトの色、ゼッケンの色が異なります!GT500はこれらが白く、GT300では黄色になります。

GT500クラス

GT500クラスはSUPER GTの最上位カテゴリーで、名称の「500」は車両の最大出力がおおよそ500馬力であることを示しています。このクラスの車両は、市販車の外見を模してはいますが、その技術と構造は完全にレース専用に設計されています。エンジンは2.0リットル直4ターボエンジンで、非常に高い性能を発揮します。シャシはカーボンファイバー製モノコックを採用し、高い剛性と軽量化を実現しています。

GT500クラスの車両は、ダウンフォースと空力性能が非常に高く設計されており、非常に高速でのコーナリングが可能です。このクラスには日産ホンダトヨタの3大自動車メーカーが参戦しており、技術の粋を集めた車両が競い合います。

GT300クラス

GT300クラスは、GT500クラスよりも多様な車両が参加するカテゴリーで、名称の「300」は車両の最大出力がおおよそ300馬力であることを示しています。このクラスでは、JAF-GT規定車両やFIA-GT3規定の車両が混走し、多種多様なメーカーと車種が見られます。GT300クラスの車両は、GT500クラスほどの極端な改造は施されていないものの、競争を勝ち抜くための多くのチューニングが施されています。

GT300クラスのレースは、GT500クラスと比較してパワーは劣りますが、車両の多様性や戦略の差が競争の面白さを生み出しており、親しみやすいクラスとしても人気があります。

レースフォーマット

通常、シーズンは複数のラウンドから成り、各ラウンドは予選と決勝レースから構成されます。レースの距離は通常、300kmから500kmの間で設定され、所定のラップ数を消化することで競われます。

年間を通して、8戦行われていて順位ごとにポイントが増えていき、ポイントが1番多いチームのシリーズチャンピオンになります!

ドライバー交代

各チームには2、3人のドライバーが登録し、レース中に最低1回のドライバー交代が義務付けられています。これにより、チーム戦略とドライバーのスタミナ管理が重要な要素となります。

重量ハンディキャップ

成績に基づいて車両に追加の重量(サクセスウェイト)を課すことで、シリーズ全体の競争バランスを保っています。勝利や上位成績を収めると、次のレースで車両が重くなり、パフォーマンスが影響を受けるため、シーズンを通じて様々なチームが勝利のチャンスを持てるようになっています。

タイヤ規定

複数のタイヤメーカーが参戦しており、ブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマ、ミシュラン(GT300クラス限定)が供給を行っています。この多様性はF1のワンメイク体制と対照的で、各メーカーが持続的に開発を重ねることでレースの競争レベルが高まっています。天候やコースによる相性の違いもあり、一概にどのメーカーが強いとは言えません。

タイヤ規定には変更があり、2024年から300kmレースでのドライタイヤ持ち込み数が5セットから4セットに制限されました。また、予選では1セットのみ使用可能で、そのタイヤで決勝もスタートしなければならないというルールが導入されています。3時間レースと350kmレースでは、それぞれ6セットと5セットが使用限度ですが、予選での使用制限は同様です。

ウェット条件下では、「WET宣言」が出された際に溝付きのウェットタイヤに切り替えることが許可されており、2024年からは使用可能なウェットタイヤも1セット減の5セットとなりました。タイヤの加熱はウォーマーやヒーターを使った方法が禁止されているものの、自然な方法での加熱は許されています。

魅力

ここからは、レースの魅力を2つ紹介します!

  1. 大迫力のエンジンサウンド
  2. 目を離せないレース中の駆け引き

大迫力のエンジンサウンド

サーキット入りしたらまずこれ、エンジンサウンド!!

エンジンの種類と特徴

クラス分けの際に軽くエンジンについて触れましたが、GT500クラスとGT300クラスとで使用されるエンジンが異なります。

GT500クラスでは、2.0リットル4気筒ターボエンジンが主流であり、これらのエンジンは極限までチューニングされており、500馬力以上の出力を発揮します。このエンジンから生み出される音は、高回転かつ高出力による尖った鋭い音が特徴で、レーストラックを駆ける際のダイナミックなサウンドが強烈な印象を受けます!

一方、GT300クラスでは、さまざまなエンジンが使用されます。これには、自然吸気エンジンやターボエンジン、さらにはハイブリッドエンジンまで含まれ、それぞれが異なる音色を持ちます。自然吸気エンジンの明瞭でクリアな音、ターボエンジンの力強い爆音、ハイブリッドエンジンの技術的な高音が混在し、様々なエンジンサウンドを聞けます!

エンジンサウンドの役割

エンジンサウンドは単なる背景音ではなく、レースの状況を伝える重要な手段です!

エンジンの吹き上げる音や、シフトダウン時のバックファイア(逆噴射)の音は、車両の性能を直感的に感じさせ、ドライバーがどのように車を操っているかを音で感じ取ることができます。

音の魅力

エンジンサウンドは、その力強さと技術の進化を象徴しており、レースの魅力を高めています!

エンジンの各種音は、レースのダイナミズムと緊張感を高め、忘れがたい体験を経験することができます。さらに、エンジンサウンドはそれぞれのメーカーの技術力と創造力の証ともなっていて、その違いを聞き分ける楽しみもあります!

目を離せないレース中の駆け引き

レース中に繰り広げられる様々な駆け引き!見逃したらもったいない!

ピットストラテジー

SUPER GTのレースでは、タイヤ交換やドライバー交代が必須とされていますが、いつピットインするかはチームの戦略次第です!※タイヤ交換は必須でないレースもあります。

早めにピットストップを行う「アンダーカット」戦略を採用することで、他の車がピットインするタイミングを待つ間にクリアなトラックでファストラップを刻むことが可能です。一方、できるだけ長く走行してタイヤの摩耗を抑え、ライバルがピットインした後のコースポジションを有利にする「オーバーカット」戦略もあります。

タイヤマネジメント

タイヤの状態はレースのパフォーマンスに直接的な影響を及ぼします。ドライバーはレース中、タイヤのグリップを最大限に保ちながら摩耗を管理する必要があります。過度にタイヤを使い果たしてしまうと、後半でのパフォーマンスが落ちるため、いかに効率よくタイヤを使うかが鍵となります。

タイヤ無交換作戦を実行できるのは、よほどコンディションが良くなければできない、最強の戦略ですね!

オーバーテイクとディフェンス

オーバーテイク、つまり追い越しは、レース中の最も見逃せない瞬間の一つです!

ドライバーは前の車を追い越す最適なチャンスをうかがい、ブレーキングポイントでの駆け引きやコーナリングのライン取りを巧みに操ります。一方で、位置を守るディフェンスも同じくらい技術が要求される動作で、どうにかして追い越しを許さずにレースラインを維持する必要があります。

レースコンディションの読み

天候やトラックコンディションは予測が難しく、雨が降るかもしれない状況ではタイミング良くウェットタイヤに交換することがレース結果を左右します。また、セーフティカーが導入される事故が発生した場合、そのタイミングでのピット戦略も大きく変わることがあります。

チームワーク

SUPER GTでは2人のドライバーが1台の車を共有するため、お互いのスタイルや能力を理解し合い、情報を共有することが重要です。ピットクルーとの連携も含め、チーム全体で一致団結することが成功への鍵となります。

まとめ

この記事では、SUPER GTについて説明しました!

SUPER GTは、その高度なテクニカル要素と戦略的な深さにおいて、モータースポーツの中でも特に独特なシリーズです。GT500クラスとGT300クラスの二つの異なるカテゴリーから成り、多種多様な車両とエンジンサウンドの迫力が魅力を引き立てます。各チームが異なるタイヤメーカーの特性を最大限に活かしながら、ピット戦略やドライバーの技術を駆使することで、レースの毎瞬間が戦略的な駆け引きに満ちています!

レース中のピットストップ戦略、タイヤ管理、オーバーテイク技術、レース条件の変化への対応など、様々な要素が複雑に絡み合うことで、予測不可能な展開が生まれ、スリルと興奮を提供してくれます!また、チームワークの重要性も非常に高く、ドライバー、エンジニア、ピットクルーの連携が勝敗を左右することもしばしばです。

SUPER GTの各レースは、単なる速さの競争ではなく、緻密な計画と瞬時の判断が求められる戦略ゲームとも言えます!

そのダイナミックなレース展開と技術的な高さは、世界中のモータースポーツファンを魅了し続けていくことでしょう!!

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